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飾り棚(嘉永丸〆猫)

ここでは最近出来上がった人形たちをご紹介します。基本的には、狐、丸〆猫,、招き猫などをはじめ今戸焼から生まれ幾多とあった昔の今戸人形の再現を目指していますが、干支ものなど、お手本が見当たらない場合、創作したりすることもあります。創作の場合でも、今戸人形らしい形、色、江戸東京ならではの言葉の遊びなどを取り入れて作りたいと考えています。
                                                庵主 吉田義和

丸〆猫(嘉永~安政年間型)


丸〆猫(嘉永~安政年間風型)
丸〆猫は現在までのところ招き猫の作例として最も古いものであるとか、元祖であるとか、起源であるとか言われています。
画像の猫は新宿区内の近世遺跡より出土したものを参考に型を起こしました。
この遺跡では安政年間に火災があったという記録があり、実際の出土遺物には当時の焼き焦げが残っているといいます。この猫のお手本となった現物も例に洩れず、焦げ痕が残っていて、安政年間には既に現存した証と考えられます。彩色は残っていませんので、これまでみたことのある江戸末期の座り猫の配色や近年話題となった広重の錦絵「浄瑠璃町繁華之図」に描かれた猫を参考にしてみました。よだれかけの縁部分はキハダを煮出した黄色で塗ってみました。NHK「美の壺」番組中でも採りあげてもらった人形です。

丸〆猫(嘉永~安政年間風型)(裏面)
その裏面の画像です。遺跡報告書等はにこの猫について単独の記載がなく、丸〆の印があるという記述もまったくなく、出土した土人形類ひと山の画像の隅に、見覚えのある構図の猫の前面のみ見えたのをきっかけに、申請をして実物に接することができました。案の定、背面に丸〆の印があるではありませんか!広重の錦絵と併せて丸〆の猫が幕末には存在していた、という事実が裏付けられて嬉しかったです。できるだけ忠実に形を再現したつもりです、彩色してみると、意外と難しい、、。というのもこの猫、器量よく見えるためには特定のアングルを要求しているようです。真正面向きだとあまり面白くない。仏像の鑑賞で正面鑑賞性とか側面鑑賞性とかの用語を使いますが、この猫の場合、神棚など高いところにお祀りして
見上げることを考えてモデリングされているのではないでしょうか?
ブログ記事もご覧ください。
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