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飾り棚②(本丸〆猫)
ここでは最近出来上がった人形たちをご紹介します。基本的には、狐、丸〆猫などをはじめ今戸焼から生まれ幾多とあった昔の今戸人形の再現を目指していますが、干支ものなど、お手本が見当たらない場合、創作したりすることもあります。創作の場合でも、今戸人形らしい形、色、江戸東京ならではの言葉の遊びなどを取り入れて作りたいと考えています。
                                                庵主 吉田義和

本丸〆猫

丸〆猫(本丸〆猫)
 一昨年、人形玩具学会の会員で、東大埋蔵文化財研究室のAさんからこんなものが出土した、という情報と画像をいただきました。
ただし、出土したのは裏面だけで、表はなかったそうです。出土地は文京区内です。実物は生憎別の所に収蔵されてしまっているので、直接の対面はできませんでしたが、裏面の画像から推し測ると、形はだいたい新宿区出土の丸〆猫と同じで、やや異なった部分もあるように見えますが、おそらく新宿区の丸〆猫の型から型抜きして、本丸〆の彫りを施したものと考えてよさそうです。前面がないので、推察で、新宿区の猫とほぼ同じ形、と推察仮定してモデリングしました。この刻印を見て思い出したのは、その昔、京都伏見での保寿軒と他の窯元との撫牛の本家争いの話です。

本丸〆猫(裏面)
 丸〆猫は嘉永5年に大流行したそうですから、売れるとなったら類似品も色々な作者によって競って作られたのではないでしょうか?そして「元祖」ならぬ「本」丸〆の登場になったのではないかと想像できます。今後更に異なる「元祖」丸〆など出てくると愉快です。さて、出土品ですから、色は残っていません。新宿の丸〆猫と同じ配色でも構わないかと思いますが、本家争いをしている別の作者だったらどのように塗ったのか、、?そんなつもりで、あえて彩色を違えてみました。丸〆の〆が寝ているので、昭和はじめの丸〆猫やうなゐの友に掲載の猫の配色への過渡期的なものかもしれません。
とりあえず、この配色はひとつのイメージでいく通りか試したひとつで決定版とはいえません。涎懸けの縁にはキハダを煮出して塗りました。
ブログ記事もご覧ください。
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